筑協|筑波研究学園都市交流協議会|つくば サイエンスシティネットワーク
研究員による小中学校出前授業
サイエンスQは、青少年の科学技術離れ対策として、小中学生の科学技術に関する疑問に研究機関の研究員が答える出前授業です。
No.1 藤本 信義(フジモト ノブヨシ) |
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所属機関 国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 広報部 プロフィール 1987年 宇宙開発事業団(NASDA)入社 地球観測衛星のデータ解析・研究に従事後、1989年より2012年まで24年間 一貫して日本人宇宙飛行士が宇宙で行う実験の利用研究に従事(毛利衛飛行士から古川聡飛行士まで8名、延べ15回の宇宙飛行士ミッション) 2013年より3年間、衛星データ利用の国際間協力に従事後、2016年より現在までJAXAの広報を担当。 また、全国通訳案内士有資格者として海外から日本を訪れる旅行客のガイドなどの活動(兼業)を行っている。 |
テーマ
① 宇宙少年 ー僕たちはどのように宇宙を目指したかー
② 飛び立つ ー世界のロケット打上げ基地を巡ってー
主な内容
① 宇宙少年
宇宙を仕事にしたい と思った少年時代から現在まで 50年の間のいろいろなエピソードを交え、
その時々でどんなことを考え、どのような選択をし今に至るか。
故カールセーガンとの出会い、長期の米国滞在、ロシアとの邂逅など。
② 飛び立つ
種子島(日本)、内之浦(日本)、羅老(韓国)、KSC(米国)、バイコヌール(ロシア)、ギアナ(ESA)など世界各国のロケット発射場を紹介しながら世界の宇宙開発の様子をバーチャルツアーで楽しむ。
No.2 弘瀬 冬樹(ヒロセ フユキ) |
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所属機関 気象庁気象研究所 地震津波研究部 主任研究官 プロフィール 1978年生まれ。愛媛県愛南町出身。 東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻(地震・噴火予知研究観測センター)。 2002年、気象庁に就職。 2005年より気象研究所に在籍。博士(理学)。 2016年度・2017年度日本地震学会論文賞受賞。 研究テーマは地震活動解析。 |
テーマ 古文書からわかる昔の大地震
主な内容
地震計のない時代の地震については、昔の人の記録(古文書)が頼りです。しかし、古文書の解読は現代の我々にはとても難しいものです。古文書解読の一端に触れて、当時の地震の様子を垣間見てみましょう。
No.3 川合 秀明(カワイ ヒデアキ) |
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所属機関 気象庁気象研究所 気象予報研究部 主任研究官 プロフィール 静岡県出身。 博士(理学、京都大学)。 気象庁数値予報課・気候情報課に在籍。 米国カリフォルニア大学海洋研究所、米国航空宇宙局(NASA)にて滞在研究。 現在、気象研究所に在籍。 雲の研究をしています。地球温暖化の研究もしています。 教員免許(中学高校・理科)あり、専門学校非常勤講師経験あり、こどもの城ボランティア経験あり、など、たぶん話すのはそんなに下手じゃないと思います。 (^^) |
テーマ
しんきろうの話、雲の話 (小学生向け)
雲の話、地球温暖化の話 (中学生向け)
主な内容
不思議に見える蜃気楼の写真を見せたりしながら、蜃気楼がどういうものか説明します。身近な蜃気楼の一つである逃げ水について、観察のポイントなども示します。(こちらは特に小学生向け)
後半は、研究所から撮影した雲の動画を見せたりしながら。雲がどうやってできたり消えたりするのか、そして雲のいろんな特徴について話します。
中学生の場合は、さらに、地球温暖化について触れ、温暖化における雲の重要性などについても話します。(雲と地球温暖化は関係ないことのように思うかもしれませんが、地球温暖化の予測には雲もとても重要です)
No.4 松浦 陽次郎(マツウラ ヨウジロウ) |
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所属機関 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 生物多様性・気候変動研究拠点 研究専門員 プロフィール 1960年1月 東京生まれ 1987年3月 京都大学大学院修了、同年4月林業試験場土壌部に採用 1987~1992年 酸性雨影響評価研究に従事 1992年7月 森林総合研究所北海道支所に異動 1993~2001年 東シベリア・中央シベリアの永久凍土生態系研究に従事 2001年4月 独立行政法人森林総合研究所立地環境研究領域に異動 2011年4月 国際連携推進拠点に異動 2001~19年 周極域(エストニア、フィンランド、中央シベリア、モンゴル、極東ロシア、アラスカ内陸部、カナダ北西準州、)の北方林生態系研究に従事 2020年3月 定年退職、同年4月 研究専門員として再雇用。 2022~(2024年)文科省科研費でアラスカ内陸部の研究継続中。 |
テーマ
森林生態系の物質循環が主要研究テーマ。特に、教科書の常識が全く当てはまらない永久凍土地帯の森林生態系の物質循環の実態解明。
主な内容
*森林について常識と思っている事柄の落し穴
*なぜこっち(北東ユーラシアやアラスカ内陸部)には森林地帯に永久凍土があって、
あっち(北欧やヨーロッパ、北米の東部)の森林地帯には永久凍土が無いのか?
*教科書が間違ってた!
*カラマツという落葉針葉樹だけの世界
*極限の生育条件でも、したたかに生きる樹木
*百年に1度のリセット:大規模森林火災
*永久凍土地帯の森林生態系で炭素の収支はどうなっている?


No.5 藤間 剛(トウマ タケシ) |
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所属機関 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 企画部国際戦略科 研究専門員 プロフィール 1980年代後半に、愛媛大学大学院でインドネシアのマングローブ林の調査をして以来、東南アジア熱帯を対象に、火災の影響を受けた熱帯林の再生過程、熱帯林の修復および保全について研究しています。 |
テーマ
熱帯林と私たちの暮らし
主な内容
地上部の大きさと生物多様性のそれぞれで世界最高規模の熱帯雨林が分布していたインドネシア共和国東カリマンタン州を対象に、森林地域がどのように利用・開発されてきたかを、日本で暮らす私たちの暮らしの関係を合わせて紹介します。
No.6 寺山 玲美(テラヤマ レイミ)、伊藤 義行(イトウ ヨシユキ) |
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所属機関 応用地質株式会社 計測システム事業部 サービス開発部 職員 プロフィール 2021年3月 国際基督教大学 教養学部 卒業 2021年4月 応用地質株式会社 入社 学生時代は生物学を専攻し、卒業研究ではサンゴの熱と光応答に取り組んだ。2020年度の日本サンゴ礁学会大会では最優秀ポスター賞を受賞した。 応用地質に入社後、2年間は経営企画本部にて海外グループ会社管理を経験した。 今年度からは、計測システム事業部に配属になり、主に地質調査に関係する機器の海外販売に従事している。会議での通訳やプレゼン資料などの翻訳などもおこなっている。また、国内販売においては近年ますます増加している豪雨に起因する災害等、防災減災に寄与する各種モニタリング機器に関する技術や営業的知見を習得中である。 |
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所属機関 応用地質株式会社 計測システム事業部 事業企画部 上級専門職 プロフィール 1988年3月 旭川工業高等専門学校 機械工学科 卒業 1988年4月 応用地質株式会社 入社 応用地質に入社後、3年間は土質調査を経験し、その後、地盤調査、災害対応などに用いる機器開発や現場計測に従事した。最近15年程度は、火山監視や地震監視に関する機器の設置や更新に携わり、その管理業務を行ってきた。今年度からは、事業企画部に配属となり、主に防災・減災に関わる機器の企画や相談窓口としての業務に従事している。 2023年4月には、一般社団法人 関東地質調査業協会より「調査の匠」に認定され、各種講師として講演活動もおこなっている。 |
テーマ
防災・減災
主な内容
近年、地球温暖化にともない、線状降水帯の多発や台風進路の不安定化などが生じ、豪雨による土砂崩壊や浸水などにより被災する国民が増えている。応用地質では、防災・減災に寄与することを目指し、災害発生のメカニズムの解明、対策の検討やそれらに寄与するモニタリング機器の開発、販売をおこなっている。今回は、災害の種類やそのメカニズムの解説と、防災・減災に役立つ機器の紹介により、防災教育の一助になれば良いと考えている。実際の機器や模型などを準備し、機器の動きを直に見て、触れることで、機器の動きを実感し、災害発生時の状況を体感できるよう取り組みたい。
具体的には、地すべりや斜面崩壊を監視する「i-SENSOR2伸縮計」や「クリノポール」、道路や住宅街の冠水を監視する「冠すいっち」等の機器について紹介・説明する。

No.7 一ノ瀬 俊明(イチノセ トシアキ) |
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所属機関 国立研究開発法人 国立環境研究所 社会システム領域 主幹研究員 プロフィール 1963年生。東京大学大学院工学系研究科修了。工学博士。 東京大学助手などを経て現職。 1998年度にフライブルク大学客員研究員として在独。 2008年より名古屋大学大学院環境学研究科教授(連携大学院)。 平成8年度土木学会論文奨励賞。平成26年度環境科学会論文賞。 平成28年度環境科学会学術賞。 主な著書に、"Fusion Study of Geography and Environmental Engineering", 169-185; Rocha Eds.: Spatial Analysis, Modelling and Planning, IntechOpen (2018)、「都市計画と風の道」,231-238; 吉野・福岡編:環境気候学,東京大学出版会(2003)など。 つくば科学教育マイスター第6号認定。 実験系YouTuber「黒マスクおじさん」としても有名。 |
テーマ
社会科、地理で教えて欲しいこと(世界を旅した研究者から)
主な内容
研究活動で世界各地を旅した経験、中学の社会科教科書を執筆した経験を踏まえ、長年収集してきた資料を活用し、こんな授業があったらと考える内容を試行する。実習あり。可能であれば調理も行う。


No.8 安西 俊彦(アンザイ トシヒコ) |
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所属機関 国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター 熱帯・島嶼研究拠点 プロジェクトリーダー プロフィール 1986年岩手県生まれ。博士(農学)。 「海外の農業について実際に見てみたい」との一心で、大学院から海外を対象に農業に関する研究活動を行ってきました。現在の研究所に入所してからも、フィリピン・インド・ラオス・メキシコといった国で、農業の研究を行っています。 |
テーマ
畑が真っ白!雪ですか? いえ、塩なんです
主な内容
乾燥・半乾燥地の塩害土壌、なぜ広がるのか、元に戻せるのか、私たちの取り組みを紹介します。
No.9 藍川 晋平(アイカワ シンペイ) |
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所属機関 国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター 生物資源・利用領域 主任研究員 プロフィール 博士(理学) 藻類の研究者 藻の光合成、糖代謝、有用物質生産が専門 藻をエネルギー生産や食料生産に役立てるために、池や温泉などから藻を捕まえ、研究している |
テーマ
藻(も)ってな~に?
藻(そう)だったのか!
主な内容
これまで意識していない「藻」に気づいてもらうことが講義の目的。
地球環境、食糧、生活に関係する藻の重要性や有用性をスライドで紹介し、周辺の池や海の中の藻の顕微鏡観察を通して、藻を身近な存在として感じてもらいたい。
No.10 パパ サール サリオウ |
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所属機関 国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター 生産環境・畜産領域 主任研究員 プロフィール 1977年にセネガルで生まれ、2006年に日本へ留学し、2010年に九州大学で博士号(農学)を取得しました。その後、2011年から京都大学で研究して、2016年から国際農林水産業研究センターで研究を行っています。 私は農業研究に関心があり、特に、作物の養分吸収における土壌微生物の役割に強い興味があります。土壌微生物と植物の関係を解明し、作物生産と環境保護への効果を明らかにするのが、私の研究テーマです。 現在、カメルーン、ブルキナファソ、マダガスカル、ガーナ、ドイツなど、様々な国の研究者と共同研究を行っています。土壌中の養分を植物に吸収され易くするために土壌微生物がどのように機能しているのかを理解することは、養分の少ない地域の農業生態系での農業生産を増やすための鍵であると私は信じています。 |
テーマ
微生物の力で地球に優しい農業を実現
主な内容
土壌中や植物体内に存在する微生物は、作物の生育に重要な働きをもつことが分かっています。こうした微生物の働きを理解することで、環境負荷の少ない食料生産を実現するための研究について紹介します。
こちらもご覧ください→ https://youtu.be/qzcKnFNPsH4(微生物の力で地球に優しい農業を実現)
No.11 岡 直子(オカ ナオコ) |
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所属機関 国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター 農村開発領域 主任研究員 プロフィール 人間の幸せって何だろう。新鮮でおいしい食べものがあること、他者と支えあい相互に必要とされること、自然の神秘に触れること、、、、、、などと考えながら、それら全てに関係する、農の恵と幸せのための人間の行動について研究しています。 農業用水は、多くの場合一人で得ることが難しく、集団での管理が求めらます。個人的利益と集団的利益が合致し、おいしい食料の生産と幸せが実現する農業用水管理を考えています。 |
テーマ
SDGsと農業用水―アフリカの農村から
主な内容
長い乾期に水の入手が困難になる地域では、ため池に水をためて灌漑に利用することは、大きな生産性向上につながります。しかし、そもそも水の少ない地域において、ため池の水は、すべて灌漑に使ってよいのでしょうか?
日本とは異なる環境のもと農村生活が展開されているガーナ北部における、ため池の水を稲や野菜の灌漑に利用する取組事例を題材に、持続的な開発について一緒に考えましょう。
こちらもご覧ください→https://youtu.be/gMoW3ewmWrw( 世界の水は、つながっている SDGsとアフリカ農業用水)
No.12 阪口 健(サカグチ タケシ) |
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所属機関 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 情報・人間工学領域 連携推進室 連携主幹 プロフィール 1993年大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻機械工学分野博士課程修了。博士(工学)。同年通産省工業技術院機械技術研究所入所、2001年の独立行政法人化を経て、現在、国立研究開発法人産業技術総合研究所所属。カメラやLRFなどの外界センサによる認識結果に基づいた移動や把持といったロボットの行動を計画・制御する研究に従事し、今年度より知的財産に関する業務を担当。日本機械学会、日本ロボット学会、計測自動制御学会(SICEフェロー)、IEEE会員。 |
テーマ
ヒト型ロボットについて
主な内容
なぜヒト型なのか、二足歩行はどうして難しいのかなど、ヒューマノイドロボットのあれこれについて解説し、最新動向を紹介する。
No.13 竹下 直(タケシタ ナオ) |
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所属機関 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 エレクトロニクス・製造領域 電子光基礎技術研究部門 超伝導エレクトロニクスグループ 主任研究員 プロフィール 理科は小学生の頃から好きでした。面白いと思ったことがその後の行動力に結びついていくと思います。見て考えて面白い内容を模索しています。 |
テーマ
(1)低温の不思議
(2)ぺちゃんこ実験室
主な内容
(1)温度ってそもそもなんなんだろう?ということを考え、実感してもらうために液体窒素を使って
色々なものを冷やしてみます。どんな変化が起きるでしょうか?
(2)大きな力をつくると、頑丈なはずの金属もぺちゃんこにすることができます。
ものの形が変わるというのはどういう事なのか、形が変わるとものの性質も変化する様子を体験を通して学ぶ。
No.14 古賀 聖治(コガ セイジ) |
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所属機関 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 ブランディング・広報部 テクニカルスタッフ(契約職員) プロフィール 1993年3月25日 名古屋大学大学院理学研究科博士課程後期課程修了 大気水圏科学専攻 博士(理学) 2013年3月17日 科学コミュニケーション研修プログラム修了 No.0105 2017年1月11日 衛生工学衛生管理者免許証取得 教育第35-15号 2020年 4月 1日 環境教育インストラクター 登録番号Y200070 2021年 4月 1日 茨城県環境アドバイザー 2009年11月から2010年3月 第51次日本南極地域観測隊 夏隊員 2013年11月から2014年3月 第55次日本南極地域観測隊 夏隊員 |
テーマ
1) 藻類が地球を冷やす(生物活動による大気環境の形成・維持)
2) 大気環境の正しい理解(人間活動による影響など)
3) 地球を探る南極観測(自然環境、研究活動、観測支援など)
主な内容
講師の体験や研究をもとに、テーマに沿った講義を行う。

No.15 小寺 洋一(コデラ ヨウイチ) |
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所属機関 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 広報部 広報サービス室 テクニカルスタッフ プロフィール 筑波大学(理学士(化学))、大阪大学(工学修士)、東北大学(博士(環境科学)) 昭和63年 公害資源研究所 入所 石炭等有機資源の利用・化学反応の開発 平成6〜7年 通産省工業技術院ニューサンシャイン計画推進本部地球環境技術企画官付(併任)、地球環境政策に従事 平成7〜9年 文科省在外研究員(米国カルフォルニア大学デイビス校)、プラスチック分解研究 平成13年 産総研エネルギー利用研究部門 主任研究員、廃棄物のリサイクル研究 平成16年 同 環境管理技術研究部門に配置換え、平成25年 同 上級主任研究員 令和3年 定年により退職(環境創生研究部門 上級主任研究員) 現在 産総研広報部にて科学コミュニケーションに従事。京都工芸繊維大学客員教授、および上智大学大学院、創価大、関東学院大の非常勤講師、環境省中央環境審議会 専門委員として、環境・エネルギーの講義やプラスチック循環利用に関する政策討議に従事。 |
テーマ
プラスチック:その生まれから利用、リサイクル
主な内容
プラスチックの製造、廃棄、リサイクルでどう生まれ変わるかを解説する。 また、リサイクル技術と社会の関りについても言及する。
No.16,17 高原 学(タカハラ マナブ)、水野 浩志(ミズノ ヒロシ)、赤羽 幾子(アカハネ イクコ) |
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所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 企画戦略本部 新技術対策課 課長 プロフィール 大学院(東大・院)では植物学を専攻し、葉緑体とミトコンドリアの研究で博士(理学)を取得しました。 2002年に農研機構に入り、飼料作物(牧草やとうもろこし)の有用遺伝子を探す研究を担当しました。その中でゲノム編集に出会い、トウモロコシの国内系統を使ったゲノム編集系を開発しました。 2017~19年にかけて農林水産省に出向し、ゲノム編集などの動向調査や研究企画を担当しました。 2019年に農研機構に戻り、新技術対策課でゲノム編集などの先端技術に関するコミュニケーションやELSIを推進しています。2022年4月より現職。 ゲノム編集をはじめとするバイオテクノロジーについて年間10回以上の講演・講義を行っており、中学・高校・大学・学会などで、対象に合わせた分かりやすい話を心がけています。 |
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所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 企画戦略本部 新技術対策課 上級研究員 プロフィール 京都大学大学院理学研究科卒、理学博士。 2001年、農水省入省。国際イネゲノム全塩基配列解読プロジエクトやバイオ燃料生産のためのソルガムの改良に従事。 2011年、内閣府総合科学技術会議事務局で科学・技術研究に係る法律とガイドライン改正に関する行政事務を担当。 2019年より現職。常に基本を大切にしながら、基礎科学、社会科学、科学技術政策にまたがる重要な問題を見つけ、その解決に向けて努力している。百貨店で夏休みの小学生向けイベントの講師等も勤めている。 |
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所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 企画戦略本部 新技術対策課 上級研究員 プロフィール 専門分野は、土壌学、土壌化学です。JASC認定のサイエンスコミュニケーターです。 学生時代は水田をフィールドに、土壌中のリン酸動態に関する研究で学位を取得しました。 2007年より、カドミウムやヒ素等、有害化学物質の土壌-植物系における動態解明および農耕地におけるリスク低減技術の開発に従事、2014年からは、私たちの生活を支える「土」を知ってもらうための活動・研究に取り組んでいます。 2021年以降、最新バイオテクノロジーを分かりやすく伝え、皆さんの理解と科学リテラシーを深める業務を進めています。 |
テーマ
(1)私たちの食を支える新しい技術~品種改良とバイオテクノロジー~
(2)野菜からDNAを取り出してみよう!
主な内容
(1)私達が普段食べている食品(お米や野菜など)は野生のものではなく、人間が「品種改良」で作り出してきたものです。遺伝子の変化に着目しながら、品種改良の実例や技術について解説します。また、「ゲノム編集」などの最新バイオテクノロジーも紹介します。講義の中で動画を視聴する場合があります。
(2)DNAとはどんなものでしょう。DNAは生き物の細胞に含まれていますが、なかなか見ることはできません。身近な植物(野菜など)から、家庭にある器具と簡単な実験で「DNA」を取り出します。この実験を通して、生き物にはDNAが含まれていることを実感し、DNAの役わりや遺伝子についての理解を深めます。実験の定員は20名程度です。講義のみも対応します。実験や講義では動画を視聴しながら作業を進める場合があります。
No.18 田中 剛(タナカ ツヨシ) |
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所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 高度分析研究センター 上級研究員 プロフィール 小学校のころから、身の回りに様々な生き物がいることを不思議に思っていました。生き物の多様性や進化に対する興味から現在の研究活動に繋がっています。動植物問わず、生命がどのように誕生し、多様性が生み出されているのかという研究の魅力について紹介するとともに、自然科学に限らず事象の捉え方という科学的・論理的な思考が学生に身についてくれることを願って、サイエンスQへの登録を行いました。 |
テーマ
生き物はみんな兄弟
主な内容
生命の進化を遺伝情報から紹介し、生き物の多様性について概説する。
No.19 矢用 健一(ヤヨウ ケンイチ) |
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所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 畜産研究部門 動物行動管理研究領域 動物行動管理グループ グループ長 プロフィール ムツゴロウさん(畑正憲さん)にあこがれて、動物の研究者になりました。学生の頃から今まで20年以上ずっと、動物(ネズミ、ウマ、ヤギ、ウシ)のストレスの研究をしてきました。子牛のストレスを減らすことができる「子牛用疑似グルーミング装置」という機械を発明してこれから絶賛発売予定です。最近はペットだけではなくて家畜も快適に飼育しようというアニマルウェルフェアの考え方が世の中でも広まりつつあります。快適ということはストレスが少ないことですから、私が研究してきたことが世の中に生かされるチャンスだと思っています。私のグループでは、ストレスを測る方法、ストレスを減らす方法、アニマルウェルフェアのために必要なコスト試算など、幅広くアニマルウェルフェアに役立つ研究を進めているところです。 |
テーマ
アニマルウェルフェアってなに?
主な内容
アニマルウェルフェアについて、研究している内容も含めわかりやすく紹介
No.20,21,22 山本 和貴(ヤマモト カズタカ) |
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所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門 食品加工・素材研究領域 食品加工グループ長補佐 プロフィール 食品加工においては、安全性確保は勿論のこと、美味しさが追及されます。これを踏まえて、食品を高圧処理で加工する技術の基礎・応用研究に携わってきました。また、澱粉を圧力で糊にする圧力糊化の基礎についても、澱粉科学の視点で取り組んできました。更に、食品安全性の基礎を、文部科学省事業で家庭科教員を対象に過去10年以上講義してきた経験を活かし、小中学生にもわかるように解説することができます。食品加工技術の普及と食品安全性の正しい知識の普及とに向けて講義しますので、どうぞお気軽にご用命ください。 |
テーマ
(1)高圧力による食品加工
(2)身近な食品素材:澱粉
(3)食品添加物って?
主な内容
(1)食品高圧加工の基礎を学んで頂きます。子供だけでも,親と一緒でも,一般消費者を対象とすることも可能です。
(2)澱粉科学の基礎を,学んで頂きます。子供だけでも,親と一緒でも,一般消費者を対象とすることも可能です。
事業者の方にも更に専門的にお話できます。
(3)食品添加物について、その基礎を,学んで頂きます。小学校5年生以上を対象とします。
子供だけでも,親と一緒でも,一般消費者を対象とすることも可能です。事業者の方にも更に専門的にお話できます。
No.23 後藤 明俊(ゴトウ アキトシ) |
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所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究部門 スマート育種基盤研究領域 オーダーメイド育種基盤グループ長 プロフィール 農研機構に2001年に入ってから、新潟県上越市と茨城県つくば市で水稲の品種改良に従事してきました。これまでに食用から糯用、和菓子用、お酒用、米粉用、動物の飼料用など様々なタイプの49個の品種を育成してきました。 |
テーマ
お米についてのお話し
主な内容
いつも食べているお米について、世界のお米と品種作りについて紹介する
No.24 三谷 宣仁(ミタニ ノブヒト) |
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所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 果樹茶業研究部門 果樹生産研究領域 上級研究員 プロフィール 農業に役立つ仕事をしたいと考えてこの仕事に就き、20年以上果樹の研究を行ってきました。その中で長年品種改良を担当し、ぶどうの「シャインマスカット」やかんきつの「せとか」、かきの「太天」といった品種の育成に携わりました。現在なしの果肉に発生する障害を抑えるための研究や、ナシの栽培を効率的にするための研究を行っています。 |
テーマ
果物の新しい品種をつくる
主な内容
果樹の品種改良について、消費者にはより美味しいものを、農家にはより栽培しやすいものを提供できるように研究を行っていることを紹介します。
No.25 飯塚 哲也(イイヅカ テツヤ) |
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所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能利用研究部門 絹糸昆虫高度利用研究領域 グループ長補佐 プロフィール カイコの遺伝・育種の研究をしている。 遺伝子組換え技術を利用した機能性繊維の開発の他、遺伝資源を利用した特徴のあるカイコ品種の育成を行っている。また、遺伝子組換えカイコによる医薬品の開発を目指して、スマート養蚕システムの開発に取り組んでいる。 |
テーマ
カイコを飼ってみよう
主な内容
カイコの習性・飼育の仕方、遺伝子組換えカイコの利用について
No.26 小松 晃(コマツ アキラ) |
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所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能利用研究部門 作物ゲノム編集研究領域 上級研究員 プロフィール ゲノム編集技術を用いてイネの収量性向上による食料安全保障への貢献や、CO2固定能向上による低炭素社会への貢献を目指した素材開発を行っている。 また、農水省技術会議事務局勤務時代は、遺伝子組換え技術に対する理解を国民の皆さんに深めてもらうため、サイエンスコミュニケーション活動を推進し、現在も研究者の立場から積極的に関わっている。 |
テーマ
「家にあるものを使って、食べ物からDNAをとってみよう!」
主な内容
ブロッコリーやアメリカンチェリー、バナナ等を材料に、洗剤、塩、消毒用アルコールなど、家庭にあるもので、生徒自身がDNA(遺伝子)を簡易に単離する講座。作業を通して、
①遺伝子の構造やその役割、
②普段食べているあらゆる食材にはDNA(遺伝子)が入っていること、
③それを食べても、その食材に体の一部が変わってしまうようなことがないこと、
④唾液や胃液、腸液にDNAを分解する仕組みがあること
等を、知ってもらう。
No.27 岩田 幸良(イワタ ユキヨシ) |
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所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究部門 農地基盤情報研究領域 グループ長補佐 プロフィール 1997年4月に農林水産省の北海道農業試験場に配属になり、2001年4月に独立行政法人化により農研機構の職員となる。以後、土壌凍結に関係した温暖化の研究や畑地灌漑の研究など、土の物理性に関係する研究に従事。現在は、アスパラガスの灌漑方法に関する研究や排水改良に関する研究を実施している。 |
テーマ
植物の生長と水の関わり
主な内容
植物の根はどのように水を吸収するのか、土の中に水があることによって養分や水そのものの吸収以外に植物にとってどのようなメリットがあるのかなど、植物が生育する環境としての土と水の役割について説明します。
可能であれば、簡単な実験をすることで、土を身近に感じてもらえればと思います。
No.28 前田 太郎(マエダ タロウ) |
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所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 農業環境研究部門 農業生態系管理研究領域 生物多様性保全・利用グループ 上級研究員 プロフィール 22歳ごろからミツバチを飼い始め、ニホンミツバチとセイヨウミツバチを飼育しています。 ミツバチに寄生するダニの研究や、ミツバチや他の昆虫がどんな花に行って、農業の役に立っているかを研究しています。 |
テーマ
ミツバチたちと花と食べ物の話
主な内容
ミツバチなどの昆虫が花を訪れることで多くの植物が実をつけ、私達の食べ物もそんな虫と花の関係によって成り立っていることを説明します。
No.29 藤川 貴史(フジカワ タカシ) |
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所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 |
テーマ
植物も病気になるんです!2023
主な内容
わたしたちヒトが病気になってしまうように、果樹や野菜、お花、穀物などの植物も病気になってしまいます。植物にはどんな病気があるのか、どのように病気を診断するのか、どのように病気を防いで植物を守るのか、といったお話を通して、くらしに関わる植物や農業、環境について考えを深めるお手伝いをします。
写真や絵を多く用いてわかりやすい講義を行います。また、簡単な実験や観察も可能です。