筑協|筑波研究学園都市交流協議会|つくば サイエンスシティネットワーク

研究員による小中学校出前授業

令和2年度 講師プロフィール

サイエンスQは、青少年の科学技術離れ対策として、小中学生の科学技術に関する疑問に研究機関の研究員が答える出前授業です。

No.1 菊池 正紀(キクチ マサノリ)
所属機関 国立研究開発法人 物質・材料研究機構
     バイオセラミックスグループ グループリーダー
プロフィール 1986年早稲田大学入学。バイオセラミックスの研究に進むためクラス担任の教授に相談すると、偶然にもその教授の研究室と連携している外部大学の研究室がアパタイトセラミックスの生みの親の研究室であった。そこで研究を進め、1995年3月に博士(工学)の学位を取得する。ポスドク・テニュアトラックを経て、国立研究開発法人物質・材料研究機構の研究員となる。就職後は無機/有機複合体人工骨や多孔質セラミックスの研究開発を進め、リフィット®、ネオボーン®・リジェノス®の開発に寄与した。
 現在はバイオセラミックスグループのグループリーダーであり、北大や筑波大で客員教授を務めるほか、外科用埋植材料のセラミックス材料ワーキンググループの議長・国内対応委員会委員長を務めている。
 科学技術庁業績表彰、市村学術商工検証、日本セラミックス協会奨励賞、同学術賞、経済産業省国際標準化貢献賞等を受賞。

テーマ やさしい骨の作り方

主な内容 骨は生きている。体の中では硬い組織なので、生きているように見えないが、子供が大人になっていくときに骨も伸びていくことでわかるように、常に作り替えられている。骨の中のカルシウムはリン酸カルシウムの一種アパタイトとなって存在している。そのとても小さなアパタイトの結晶、だいたい10万分の2~4ミリメートルくらいの大きさ、20~40ナノメートル)と、タンパク質であるI型のコラーゲンがお互いに無機をそろえて並んだ構造をしていて、無機物のアパタイトだけでは硬くてもろくなるところを有機物のコラーゲンが柔軟性を付与することで、壊れにくい複合体になっている。このナノメートルスケールの構造のおかげで、骨は古い骨を食べる「破骨細胞」で吸収され、そこに新しい骨を造る「骨芽細胞」が骨を造ることで、常に造り替えられている。しかし、骨が病気や怪我で大きく欠けてしまうと、細胞だけでは対応できなくなるので別なところから取ってきた骨や人工的に造った材料で欠けた部分を埋めないと、骨がちゃんと治らない。この時、人工的に造った材料が骨と同じように作り替えられて骨に替わってくれると、体にとって「優しい」材料となる。こんな材料の「易しい」作り方と、その応用について、歴史的な背景も含めて講義します。

No.2 髙橋 将太(タカハシ ショウタ)
所属機関 高エネルギー加速器研究機構(KEK) 広報室
     アシスタントURA(つくば科学教育マイスター)
プロフィール
高エネルギー加速器研究機構(KEK)で活躍中の科学コミュニケータ。
つくば駅前でサイエンスカフェをほぼ毎週開催し、幅広い年代の参加者から愛される「素粒子のお兄さん」的存在も確立しつつある。
2017年、つくば科学教育マイスター認定。
素粒子(そりゅうし)、原子核(げんしかく)、宇宙、加速器(かそくき)をキーワードに、子どもたちを基礎科学の”とりこ”にし、世界平和を目論む合気道家でもある。
トレードマークは笑顔!

テーマ
   (1)宇宙は何からできているのだろう
   (2)霧箱(きりばこ)で素粒子の観察にチャレンジ

主な内容
「この宇宙は何からできているんだろう?」
これは人類が古くから抱いてきたとても素朴な難問です。 KEKでは「加速器」という大型の実験装置を使って、この謎に挑んでいます。
 テーマ(1)では、これまでに分かってきた「宇宙の素・素粒子」の世界を紹介します。
 テーマ(2)では、霧箱を使って目には見えない素粒子(や放射線)を観察することに挑戦します。

No.3 益子 美由希(マシコ ミユキ)
所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
     中央農業研究センター
     虫・鳥獣害研究領域 鳥獣害グループ 研究員
プロフィール

 小学1年生のとき、弱って飛べなくなっていたオオタカを保護したことがきっかけで、身の回りでどんな鳥が暮らしているのか気になり、地元茨城県で野鳥の観察をするようになりました。家の周りで会える鳥もいれば、山に行かないと会えない鳥もいる。魚が好きな鳥もいれば、草の種が好きな鳥もいる。環境が良くなると、新しい鳥が見られるようになることも!? 鳥を通して、その場所の自然の現状について分析したり、たくさんの生き物が暮らせる環境にするためにどんな工夫ができるか考えたりする研究をしてきました。
 現在は、農作物を食害する鳥とどうしたらうまく共存できるか研究しています。

テーマ 学校のまわりの鳥たちを通して自然発見!

主な内容
鳥は種によって、好きなすみかや食べ物が違います。学校周辺に出かけ、どこでどんな鳥が何を食べて生きているか、鳥の目線になって探してみる野鳥観察を通して、身の回りの自然環境に目を向けます。
学年や人数、季節に応じて柔軟に対応します。

No.4 山根 崇嘉(ヤマネ タカヨシ)
所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
     果樹茶業研究部門 生産・流通研究領域
     栽培生理ユニット 上級研究員
プロフィール
 果樹の栽培技術の研究をしています。これまで、ブドウの色づきを改善する技術や根域を制限して根の養水分を管理する技術、モモの果肉が茶色く褐変する問題の解決方法、機械化に適した樹の形の研究などをしてきました。まとめると、美味しい果実をより効率的に生産する方法について、研究しています。
 現在の研究テーマは、モモにおいて、機械化に適した樹形を開発することです。一般的なモモの樹形は開心自然形といって、1樹40~50平方メートルと大きく、立体的な構造をしています。このような構造ですと、作業を機械化したくても作業車が樹に近づくことができず、効率的に作業することができません。そこで、平らな面を主体とした樹形を作ることにより、機械が使いやすいことと、同時に、多収を目指しています。具体的には、樹高3.5mのV字の形に似た樹を整然と並べて植栽しており、樹の骨格となる枝の数や果実数を検証しています。

テーマ 果物の作り方

主な内容 果物の生育と生理、栽培方法などの講義

No.5 藤川 貴史(フジカワ タカシ)
所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
     果樹茶業研究部門 流通研究領域病害ユニット 上級研究員
プロフィール
博士(農学)、技術士(農業部門・植物保護)、植物医師、樹木医
環境カウンセラー(事業者部門)。
 植物の病気について研究をしています。
 京都で神社とお寺に囲まれて生まれ育ちました。農学に興味が湧いて、自然環境に恵まれた静岡で一人暮らしをし、そこで「植物病理学」という学問にどっぷり浸ることになりました。その後は、やはり自然環境に恵まれている茨城(つくば)に住んで働いています。
 リンゴ、モモ、ナシ、ミカン、ブドウ、キウイフルーツ等みんなが大好きなくだものを病気から守るために、日本中を飛び回って、国や地方公共団体、農業団体、生産農家、地域の方々と一緒に戦っています。
 とくに世界で猛威を振るっている「カンキツグリーニング病」や「ブドウピアース病」、「キウイフルーツかいよう病」といったバクテリアによる果樹病害から日本のくだものを守るために、遺伝子検査法の開発やバクテリアの生態を研究しています。
 平成26年度日本植物病理学会学術奨励賞、平成28年度日本農学進歩賞。

テーマ 植物も病気になるんです! 2020

主な内容
 わたしたちヒトが病気になってしまうように、果樹や野菜やお花、穀物や樹木といった植物も病気になってしまいます。そこで植物のお医者さんの登場です。植物にはどんな病気があるのか、どのように病気を診断するのか、どのように病気を防いで植物を守るのか、といったお話をしたいと思います。
 また、植物の病気が、持続可能な開発目標 (SDGs)における産業や農業、地球環境とどのような関係にあるのかについても紹介したいと思います。
 授業の学年と参加人数に応じて、内容の平易さを調整します。できるだけ一方通行の授業にならないように、写真とクイズ、あるいはゲームによって児童・生徒とコミュニケーションを取っていきたいと考えています。また、時には、学校の敷地(校庭等)に植わっている植物を使った観察と実習も行うことができます。
 このほかにも授業に関するご要望にはなるべく沿えるよう努めたいと思います。

No.6 長田 隆(オサダ タカシ)

所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
     農研機構畜産研究部門 畜産環境研究領域水環境ユニット ユニット長

プロフィール
100年後に、「あのときに、なぜ言わなかったの?」と、責められないように、あと半年は・・と頑張っております。

テーマ 温暖化する地球と家畜生産

主な内容
 畜産業は食料生産を担う必要不可欠な生産活動であると同時に温室効果ガスの排出など気候変動をもたらす環境への負荷を伴う。
 毎日口にする食品、特に畜産物の気候変動、水質などへの環境負荷と、それを最小限に留めた生産の紹介を通じて、環境に配慮した活動であるSDGsに対する理解を深めるきっかけを提供したい。

No.7 花房 泰子(ハナフサ ヤスコ)

所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
     動物衛生研究部門 細菌・寄生虫研究領域寄生虫ユニット 上級研究員

プロフィール 「ミツバチからパンダまで」
 動物の真菌症について研究している獣医師です。
 獣医師は人間以外の全ての動物の病気を扱います。ミツバチやパンダも獣医師の診療対象です。そして、私が研究している真菌症とは、カビ=真菌が原因で起こる病気です。「カビとは、どういうモノなのか?」 「カビは悪いモノなのか?」「役に立つカビはいないのか?」「どうすれば、カビによる病気が起こらなくなるのか?」「人の水虫は動物にはうつらない?」などについて毎日考えています。

テーマ カビはいいモノ? わるいモノ?

主な内容
「発酵食品の製造」等に役立つ身近な微生物であり、「キノコ」として私達の食卓に上がりながら、病原体でもある「カビ(真菌)」について、講義と観察、時に実験を通じて理解を深めて頂きます。
「こんなことをやってみたい!」「こんなことが知りたい!」というご要望には、極力対応したいと思います。

No.8 白井 展也(シライ ノブヤ)
所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門
     食品健康機能研究領域 栄養健康機能ユニット 上級研究員
プロフィール
2020年度:
 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構, 食品研究部門, 上級研究員
2015年度:
 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構, 果樹茶業部門, 上級研究員
2011年度:
 独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構, 野菜茶業研究所, 主任研究員
2010年度:
 独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所, 主任研究員
2009年度 – 2010年度:
 独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構, 食品総合研究所 食品機能研究領域, 主任研究員

テーマ 魚と緑茶の健康

主な内容 魚と緑茶の健康について、参加者によって内容を変更して解説します。

No.9 飯塚 哲也(イイヅカ テツヤ)

所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
     生物機能利用研究部門 新産業開拓研究領域
     カイコ機能改変技術開発ユニット 上級研究員

プロフィール カイコの遺伝・育種の研究をしている。
 遺伝子組換え技術を利用した機能性繊維の開発の他、遺伝資源を利用した特徴のあるカイコ品種の育成を行っている。
 また、遺伝子組換えカイコによる医薬品の開発を目指して、スマート養蚕システムの開発に取り組んでいる。

テーマ カイコについて
    カイコってどんな虫、カイコを飼ってみよう
    遺伝子組換えカイコによる医薬品の開発
    スマート養蚕システムの開発について など

主な内容
    カイコの飼育の仕方
    カイコの習性
    遺伝子組換えカイコの利用について

No.10 酒井 弘貴(サカイ ヒロキ)
所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能利用研究部門
     新産業開拓研究領域 カイコ機能改変技術開発ユニット 研究員
プロフィール
1988年兵庫県相生市生まれ。
2012年 東京農工大学生物生産学科卒業。
2017年 東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻博士後期課程修了。博士過程ではカイコの性決定に関する研究を行なった。
その後、3年間 基礎生物学研究所にて、日本学術振興会特別研究員として、カイコが形成する特徴的な精子である『無核精子』の研究を行なった。
現職では、カイコ機能改変技術開発ユニットにおいて、遺伝子組換えカイコの利用に関する基盤技術の開発を行なっている。
大学の学部生から9年間カイコを用いて研究を行なっている。

テーマ カイコってどんな昆虫

主な内容
    ・パワーポイントを用いた講演
    ・糸繰り体験(要相談)

No.11 高田 明子(タカダ アキコ)

所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
     次世代作物開発研究センター 畑作物研究領域
     カンショ・資源作物育種ユニット ユニット長

プロフィール ジャガイモ・サツマイモの育種が専門で、品質や病虫害抵抗性に優れたジャガイモ・サツマイモ品種の育成、品質に関する研究を行ってきました。現在は、ハトムギやゴマなどの資源作物を手掛けています。
茨城県はジャガイモの収穫量は全国第4位、サツマイモは第2位です。小中学生の皆さんに、もっと「おいも」の魅力を伝えたいと思います。よろしくお願いします。

参 考 http://www.naro.affrc.go.jp/diversity/narorin/blog/nics/049182.html

テーマ サツマイモまたはジャガイモの品種改良について

主な内容 品種改良の方法と品種の特徴を中心に、栽培・利用の状況、サツマイモの甘さやジャガイモのソラニンの話など、学年に応じて対応します。
※観察を希望する場合はサツマイモのみ10月下旬以降可

No.12 前田 英郎(マエダ ヒデオ)

所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
     次世代作物開発研究センター 稲研究領域 稲育種ユニット ユニット長

プロフィール 水稲品種開発が専門です。主食用の「つきあかり」「あきだわら」「恋の予感」・加工用の「とよめき」「もちだわら」・飼料用の「たちすずか」「オオナリ」「モミロマン」など、分野を問わず品種育成を行いました。基礎的な研究では、4-HPPD除草剤感受性遺伝子単離や縞葉枯病DNAマーカー開発などを取り組み、特許を取得しています。
農林水産省での2年間の行政経験もあり、稲に関する研究の基礎から現場、行政まで幅広い知識と経験をいかして、水稲品種育成や研究開発に関する講演にも幅広く取り組んでいます。

テーマ お米についてのお話

主な内容 いつも食べているお米について、品種や利用法、日本から世界まで学年や世代に応じて柔軟にお話しします。

No.13 前田 太郎(マエダ タロウ)

所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
     農業環境変動研究センター 生物多様性研究領域
     生態系サービス評価ユニット 上級研究員

プロフィール 1972年兵庫県生まれ。20歳の頃よりミツバチを飼育しつつ、ダニの研究をしてきました。現在はミツバチなどの昆虫が、農業や生態系の中でどのような役割を果たしているかに興味を持って研究を進めています。

テーマ ミツバチとその仲間たち

主な内容 ミツバチの魅力を紹介しつつ、ミツバチ以外の虫たちも頑張っていることを紹介したいと思います。
※40人ぐらいまでの少人数なら、生きた虫や標本などの観察、養蜂服の試着などが可能です。

No.14 小野 圭介(オノ ケイスケ)

所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
     農業環境変動研究センター 気候変動対応研究領域
     作物温暖化応答ユニット 上級研究員

プロフィール 1975年生まれ。香川県出身。
 子どもの頃から、植物の育ち方や天気の変わり方などに興味があり、それらがどのように関係しているのかを調べるうちにいまの仕事にたどり着きました。
 現在は、田んぼや畑で、作物がどのように光合成や呼吸を行い、それが作物の生育や周辺の環境にどのように影響するのかを調べています。

テーマ 植物と環境

主な内容 上記テーマに関する全般的なこと、あるいは特定のトピックに関して身近な現象から最新知見・裏話まで簡単な観察・実験を交えて。
 トピック例)
   ・葉の温度は気温とどのくらい違うのか
   ・植物の好きな光、嫌いな光
   ・植物は二酸化炭素をどのくらい吸収するのか

No.15 伊川 浩樹(イカワ ヒロキ)

所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
     農業環境変動研究センター 気候変動対応研究領域
     作物温暖化応答ユニット 主任研究員

プロフィール 1981年、大阪府生まれで愛媛県西条市育ち。
 現職で、変動する気候環境が農業生産に与える影響を研究している。愛媛大学で修士課程を修了後、アメリカの博士過程で、生態学の博士を修得する。その後、アメリカ・アラスカでの研究員を経て現職にいたる。

テーマ
   (1)環境を測る
   (2)理系に必要な語学について
   (3)数学をプログラミングで学ぶ

主な内容
   (1)気象環境を正確に測定するための工夫、測定することで何がわかり、どのような仕事があるのかなど。
   (2)主に留学を元にした内容。
   (3)例えば微分方程式をどのようにプログラムで記述して、そのことがどのように活かされるかなど。

No.16 根本 博(ネモト ヒロシ)

所属機関 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
     遺伝資源センター 調整室 再雇用職員

プロフィール
イネの共同研究のため、マレイシアに長期派遣(3年)。
その後、国内で水稲や陸稲の品種改良研究の従事。
おいしい米飯用品種や牛や豚の餌にする飼料用品種などいろいろなイネ品種を開発してきた。
遺伝資源センター長として、様々な農作物などを収集、保存するジーンバンク事業の責任者を務めた。
定年退職後、遺伝資源センターの広報担当として、見学者にジーンバンク事業などの説明を行っている。

テーマ イネのいろいろ

主な内容 世界には様々なイネ品種がある。実際に変わった稲や米に触れると共に、
     ご飯としての食べ比べを行う。

No.17 奥泉 久人(オクイズミ ヒサト)

ラオスでモロコシのタネを分けてもらったところ

所属機関 国立研究開発法人
     農業・食品産業技術総合研究機構
     遺伝資源センター 調整室 主席研究員

プロフィール 1963年山形県生まれ、57歳。
 大学ではスギの研究を行い、農学博士号を取得。 森林総合研究所でスギの遺伝子を研究、 理化学研究所でマウス・ハムスターのDNAを研究、 米国テキサスA&М大学とジョージア大学でシロイヌナズナのDNAを研究。
 2000年農林水産省に就職(研究所が国立研究開発法人となり現在に至る) 農研機構遺伝資源センターで様々なモロコシの特徴を研究。 毎年タネを探しに海外を訪問。

テーマ 外国でタネを集める

主な内容 モロコシという植物の研究をしています。トウモロコシと似た草です。タネの部分を食べたり、茎の汁が甘いのでシロップにしたり、穂でほうきを作ったりします。もともとアフリカで栽培されていたのですが、千年ほど前に中国から日本に持って来られたと考えられています。今では世界中で栽培されていて、たくさんの品種があります。
 私はラオスやカンボジア、ブータンなどアジアの国々を訪問して、いろいろな種類のモロコシのタネを集めています。日本と同様に外国でも古くからのタネが集まりにくくなっています。そこで山奥で昔ながらの生活をしている少数民族の村を訪問して、代々受け継がれているタネを分けてもらいます。ある村では、竪穴式住居のような家に入れてもらったり、別の村では村人全員がいろいろなタネを持ち寄ってくれて、お祭り騒ぎになったこともあります。がけ崩れに巻き込まれそうになったり、豪雨で川がはんらんして立ち往生したこともありました。
 そのような日本と異なる文化や様々な体験をスライドでご紹介します。探検セットの実物を持参し、タネ集めの方法も実演したいと思います。
 今私の研究所にはモロコシのタネが約5000品種あります。アフリカでは2mくらいの大きさだったのに、日本で栽培すると6mの高さになるものもあります。そんな不思議な特徴をさらに調べていきたいと考えています。

No.18 安西 俊彦(アンザイ トシヒコ)

所属機関 国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター
     農村開発領域 研究員

プロフィール 1986年岩手県生まれ。博士(農学)
「海外の農業について実際に見てみたい」との一心で、大学院から海外を対象に農業に関する研究活動を行ってきました。
現在の研究所に入所してからも、フィリピン・インド・ラオス・メキシコといった国で、農業の研究を行っています。

テーマ 畑が真っ白!雪ですか? いえ、塩なんです

主な内容 日本の豊かな食生活は海外からの農産物の輸入に支えられています。農業は自然環境と調和して行わなければ、自然環境を壊してしまいます。雨が少ない乾燥・半乾燥地では、不適切な農業活動によって、農地の表面に雪が積もったように「塩」がたまり「塩害」が問題となっています。この塩害がなぜ発生するのか、元に戻せるのか、私たちの取り組みを紹介します。

No.19 藍川 晋平(アイカワ シンペイ)

所属機関 国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター
     生物資源・利用領域 研究員

プロフィール 博士(理学) 藻類の研究者
藻の光合成、糖代謝、有用物質生産が専門
藻をエネルギー生産や食料生産に役立てるために、池や温泉などから藻を捕まえ、研究している

テーマ 藻(も)ってな~に?藻(そう)だったのか!

主な内容 これまで意識していない「藻」に気づいてもらうことが講義の目的。地球環境、食糧、生活に関係する藻の重要性や有用性をスライドで紹介し、周辺の池や海の中の藻の顕微鏡観察を通して、藻を身近な存在として感じてもらいたい。

No.20 櫃間 岳(ヒツマ ガク)

所属機関 国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター
     林業領域 主任研究員

プロフィール 熱帯では,荒れ地に木を植えて育てる方法や,家具や建物の材料として役立つ木の上手な育て方を調べました。日本国内では,木を伐った跡地に残った苗木や種から次世代の木が自然に育つ仕組み(天然更新)について調べました。
出前授業を通じて,つくばとは異なる異国の暮らしを想像し,普段の生活も見つめ直して欲しいと思います。

テーマ 東南アジアの熱帯林と私たちの生活とのつながり

主な内容 日本に住む私たちの暮らしは,他の国々と想像以上に深く結びついています。東南アジア熱帯林には大量かつ多様な種類の樹木が育ち,多くの生き物が棲んでいます。森林は二酸化炭素吸収などの働きで地球環境に影響するだけでなく,地域の文化にも影響しています。東南アジア熱帯林の多様なはたらきと,そこからつくり出される製品を紹介して,私たちの暮らしとの関わりの深さをお伝えします。

No.21 穂苅 遼平(ホカリ リョウヘイ)

所属機関 国立研究開発法人 産業技術総合研究所
     エレクトロニクス・製造領域 製造技術研究部門
     表面機能デザイン研究グループ 主任研究員

プロフィール 1985年長野県生まれ。博士(工学)。
光に興味があり、光を操作する光学素子の研究開発を行っています。最近では特に偏光素子の研究に注力しています。

テーマ 偏光の不思議

主な内容 「偏光」は光の性質のひとつです。スマートフォン、テレビなど映像を表示する製品は偏光をうまく利用した代表例です。直接目で見ることができない偏光を体感できるように写真や動画などを交えて紹介します。これにより、光のおもしろさ、実験のおもしろさを少しでも感じてもらえたら嬉しいです。

No.22 藤原 治(フジワラ オサム)
所属機関 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
     活断層・火山研究部門 副研究部門長
プロフィール
1992年 東北大学大学院 理学研究科博士前期課程修了(理学修士)
1992年 動力炉・核燃料開発事業団
2004年 博士(理学)(筑波大学 生命環境科学研究科)
2005年 産業技術総合研究所 活断層研究センター
2015年 産業技術総合研究所 地質調査総合センター 研究企画室長
2017年 地質調査総合センター 地質情報基盤センター次長(地質標本館館長)
2019年 地質調査総合センター 活断層・火山研究部門 副研究部門長
著書など
 津波堆積物の科学(2015)東京大学出版会
 トコトンやさしい地質の本(2018)編著,日刊工業新聞社
 奇跡の地形(2019,監修)洋泉社
 岩石鉱物ビジュアル図鑑(2019,監修)学研
 日本列島2500万年史(2019,監修)洋泉社

テーマ 古代にも起きていた東海地震と南海地震
    南海トラフや相模トラフなどで過去に発生した巨大地震と津波を地層や化石の記録から復元する研究

主な内容 過去数千年間に堆積した海岸の地層に残された巨大地震や津波の痕跡をを調査し、何時、どこで、どのような規模の地震や津波が繰り返してきたかを復元する。その結果を、将来の地震・津波防災につなげていく。

No.23 弘瀬 冬樹(ヒロセ フユキ)

所属機関 気象庁 気象研究所 地震津波研究部 主任研究官

プロフィール 
1978年生まれ。愛媛県愛南町出身。
東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻(地震・噴火予知研究観測センター)。
2002年、気象庁に就職。
2005年より気象研究所に在籍。博士(理学)。
2016年度・2017年度日本地震学会論文賞受賞。
研究テーマは地震活動解析。

テーマ 古文書からわかる昔の大地震

主な内容 地震計のない時代の地震については、昔の人の記録(古文書)が頼りです。しかし、古文書の解読は現代の我々にはとても難しいものです。古文書解読の一端に触れて、当時の地震の様子を垣間見てみましょう。

No.24 山口 宗彦(ヤマグチ ムネヒコ)
所属機関 気象庁 気象研究所 応用気象研究部 主任研究官
プロフィール
1978年、群馬県榛東村生まれ。
気象大学校卒業後、気象庁予報部数値予報課に在籍。その後、米国マイアミ大学への留学を経て、2010年より気象研究所に在籍。
理学博士。台風の進路、強度、発生予報の精度向上などが主な研究対象。
著書
 「図解・台風の科学」(講談社ブルーバックス)
 「台風の正体」(朝倉書店)
 「台風についてわかっていることいないこと」(ベレ出版)

テーマ 映像で見る気象観測の世界

主な内容 「台風の中心気圧、誰が測っているの?」、「高度10kmの気温って、どうやって測っている?」などの疑問や、気象衛星『ひまわり』の最新鋭の機能について、映像や写真を使ってわかりやすく解説します。毎日、世界の各地で行われている気象観測、こういった地道な観測が日々の天気予報や気候変動の監視などに役立っていることを紹介したいと思います。

No.25 牧 秀明(マキ ヒデアキ)

所属機関 国立研究開発法人 国立環境研究所
     地域環境研究センター 主任研究員

プロフィール 子どもの頃は川や池に釣りや魚捕りによく行っていました。中学・高校では生物研究部にいました。また小学生の頃から地元の河川や淡水魚を保護する団体で活動し,今も里山などの身近な自然保全活動をしている市民団体に所属しています。大学院の修士課程まではバイオテクノロジーを専攻していましたが,博士課程では合成界面活性剤(洗剤)が水環境中でどのように分解・変化していくかを研究していました。その後,海洋で流出した石油や植物プランクトンの細胞の分解や浄化についての研究をこれまで行ってきました。

テーマ きれいな水と汚い水って何だろう?

主な内容 川,湖,海の水はどうなっているのか?私達の生活との関係について説明します。

No.26 加地 浩成(カチ ヒロナリ)

所属機関  一般財団法人 総合科学研究機構 総合科学研究センター 特任研究員

プロフィール
(財)日本自動車研究所で自動車排気ガス測定法の開発、環境影響、自動車のリサイクルの調査研究を行ってきました。
学術博士。
退職後は子供達が科学を楽しむために、小中学校、児童館等で理科実験工作を行ってきました。

テーマ 牛乳パックをリサイクルして紙すきハガキを作ろう

主な内容 本講では大量生産、大量消費されている紙の歴史と関連したエピソードと併せて牛乳パックのリサイクルの現状を紹介します。また、実際に牛乳パックの紙すきをしてハガキを作ってリサイクルを身近に感じて下さい。
※紙すきは次のように行います。
  (1)表面のビニールを取った牛乳パックを講師が準備します。
  (2)牛乳パックと水を混ぜてミキサーにかけます。
  (3)出来たパルプで紙すきをします。
  (4)すいた紙をホットプレートで乾かしてハガキ大に切ります。
  (5)紙すきハガキは水性ペンを使用してクロマトアートで模様をつけます。
デモンストレーションとして、紙の強さを測定して文具ノリを加えた場合と比較します。

No.27 樋口 登(ヒグチ ノボル)

所属機関 一般財団法人 総合科学研究機構 総合科学研究センター 特任研究員 

プロフィール
1949年9月生まれ
1973年4月~2013年3月
(独)産業技術総合研究所にてエネルギー関連技術研究に従事 (2010年までは電子技術総合研究所。主任研究員、グループ長、 定年退職後は招聘研究員)
2013年4月~2016年3月
国立福島工業高等専門学校 特命教授
(復興人材育成の立場から、再生可能エネルギー技術を担当し、学生に限らず、小中学校生徒、一般人を対象にした講義を実施)
2019年3月~ 土浦市小学校理科支援員(非常勤職員)
専門的な知見を活用し授業の補助を行う

テーマ エネルギーと私達の生活

主な内容 私達の生活に欠かすことのできないエネルギーについて、現在の状況を天然ガス、石油、石炭などの化石燃料、再生可能エネルギー、原子力などの供給の視点から資源の問題として説き、一方利用の視点からは環境の問題を解説してこれからの行動の方向について考える一助とする。 特に再生可能エネルギーについては電力の形で利用されることがほとんどであるため、その視点からの解説を多少詳説する。